学研の『大人の科学マガジン』から登場した「あたらしい鳩時計」。 電子音ではなく、「実際に空気の力で笛を鳴らすアナログのからくり」に惹かれて購入し、夢中で組み立てました。

今回は、夜中まで奮闘した組み立てのリアルな注意点や、3Dプリンターを使ったオリジナルカムの自作&転調カスタムの工夫までたっぷりお届けします!

惹かれたのは「デジタル音ではない」本物のアナログ感

今の時代、音といえば、電子音が主流ですが、このキットは本物のからくり仕掛け。 一般的な鳩時計のようなふいごではなく、省スペースのためにポンプ式で空気を送り出して笛を鳴らす設計になっています。これに至るまでの試行錯誤のお話も詳しく添付の本に書かれていて、感心するばかりです。これを読むのも面白かったです。

さらに、円盤状の「カム」を差し替えることで、鳩が鳴く音階を自在に変えられるというカスタマイズ性も抜群です。

付属の冊子には、開発陣がこの機構にたどり着くまでの試行錯誤や原理、改造アイデアまでぎっしり詰まっていて、読むだけでも知的好奇心を刺激されます。これを読むのも楽しい時間でした。

組み立て奮闘記!目安2時間のところ4〜5時間かけて完成

夕食を挟みつつじっくり取り組み、完成して初めて鳩が鳴いたのは夜中の2時!

静まり返った部屋に響いた元気な鳥の声に、疲れも吹き飛ぶほど感動しました。

組み立ての最大の難所:シリコンチューブの長さ

組み立ての中で一番手こずったのが、ポンプと笛をつなぐシリコンチューブの配管です。

  • 問題点:説明書の指示通り「3.5cm」でカットしたところ、つないでみると、少し短く、急カーブでチューブが折れて、風が通りにくくなってしまいました。
  • 対策:何度もやり直してなんとか収めましたが、「少し長め(数ミリ〜1cm程度余裕を持たせる)」にカットして、緩やかなカーブを描くように繋ぐのがスムーズに空気を通すコツだと感じました。

3Dプリンター×カムジェネレーターで自作カムに挑戦!

この時計の魅力のひとつは、自作のカムで好きなメロディを鳴らせること。 厚紙を切り抜いて作る方法も紹介されていますが、今回は愛用の3Dプリンターを使って製作しました。

公式の「鳩時計カムジェネレーター」を活用し、以下の曲などのカムを出力!

  • ハッピーバースデー
  • 第九(歓喜の歌)
  • メヌエット

表裏を間違えないように「オモテ」の文字も入って、仕上がりもバッチリ。

こだわりの「転調カスタム」

実際に手作りカムをセットして鳴らしてみると、少し音痴に聴こえる部分もあり、その不正確さこそが逆に機械仕掛けのリアルな味わいを生み出しています。

ただ、一番高い音(高音)を鳴らすときは空気が少し苦しそう・・。

その健気な姿も可愛いのですが、できるだけスムーズに綺麗な音を響かせるため、楽曲データを転調させてキーを少し下げたほうがよさそうです!

速さも調節できるので曲に合わせて背面のネジで調節すると良さそうです。

実際に動いて鳴っている様子がこちら(動画)

小鳥がちょこんと顔を出して羽ばたき、空気の力で鳴く姿は何度見ても飽きません。

作ってみて感じたこと

時間をかけて歯車やポンプを組み上げ、自分の手で調整したからこそ、時報が鳴るたびに愛着が湧いてきます。 3Dプリンターでの出力はもちろん、厚紙をクラフトばさみで切って作る手軽な自作カムもまた試してみたいと思います。

秋の夜長に心からおすすめできる名キットです!