あきらめかけたその時に

「やっぱり、食べた実の種から育てるのは無謀だったかな、ましてや、あまおう、なんて……」
いちごはランナーでふやすものらしいから、種からというのは、次の世代だからなぁ
葉は育ったものの花は咲かないのね‥
そんな弱気な気持ちを吹き飛ばすような出来事が、深夜のリビングで起こりました。
苗から育てている「東京おひさまベリー」が次々と咲く中、ずっと沈黙を守っていた「博多あまおう」がついに沈黙を破ったのです!

「博多あまおう」執念のルーツ

このあまおう、実は昨年スーパーで買って食べたあまおう。大きくて甘くてさすがです。ひょっとしてこの種から発芽するのかなとフォークで種を一つずつ採取し、乾燥させて発芽させたものなんです。 やってみなきゃねと。
苗を買ってきて育てるのとは訳が違う、いわば「ゼロからの挑戦」。

深夜1時30分のレスキュー(人工授粉)

4月12日、深夜1時30分。
寝る前にLEDライトを消そうとしたその瞬間、目に飛び込んできたのは、真っ白で可憐な花でした。
「わっ咲いてる!受粉させなきゃ!」
眠気も一気に吹き飛び、すぐさま筆を手に取ってポンポンと人工授粉。
室内栽培で虫さんもいないし風もないので、このひと手間が必要です。
深夜の頑張りが実を結ぶ(苺だけに!)
頼む~育ってね。

一粒への願い

ベランダで咲いてる「東京おひさまベリー」も可愛いけれど、あきらめかけていた「あまおう」の花には、また格別の愛おしさがあります。
一粒でもいい、実がなってくれたら……。いや、目標一粒ではじめたのでした。
毎日、頑張ってね!と声かけしてます。ずっと肥料は薄めでしたが、この日から通常濃度にしました。

4月24日三つめが開花

その後、どんどん成長していき、三つめの花が咲きました。1つに絞るのはもったいないかなと思い、三つとも頑張れ~

おまけ・水耕栽培レタスの実験も進行中!

実はレタスの比較実験も続けています。 自作のアルミカバーで光を反射させると育ちが良くなるのか?を検証するため、左右のユニットを入れ替えてみたのですが……

少しずつ右側も追い上げてきたような気がしますが、レタスの種類が違うのでちょっと分かりにくいのが目下の悩みです(笑)。 次回の種まきでは、条件をピシッと揃えて再挑戦する予定ですので、こちらの実験結果もお楽しみに~

ベランダ菜園ティストの挑戦は、まだまだ続きます!

【追記】ついに、ついに収穫!そして贅沢な食べ比べ

あの開花の喜びから少し。オレンジ色に色づき始めた我が家のあまおうですが、赤くなりだしてからは本当にあっという間でした!

じゃん!無事に収穫した姿がこちらです。

左側が、リビングで種から育てた「あまおう」。 右側が、ベランダの水耕栽培で大成功した「東京おひさまベリー」です。

あまおうはあまり大きくはならず、キュッとコンパクトな仕上がりになりましたが、見てくださいこの色の濃さ!底までしっかり深みのある真っ赤に染まりました。

そして、待ちに待った贅沢な実食&食べ比べタイム

  • 東京おひさまベリー:ベランダ育ち。大きくて立派、香りも抜群に良くてジューシー!
  • あまおう:リビングの箱入り娘。小ぶり。

気になるお味は……香りはどちらも甲乙つけがたいほど素晴らしかったのですが、なんと甘さは「あまおう」の勝ち!!

小ぶりな分、あまおう特有のあの濃厚な甘みがギュギュッと濃縮されたような、最高のひと粒になっていました。フォークで種をひと粒ずつ救出したあの日の執念が、ついにこの「最高の甘さ」として実を結んだのです。

最初の花以外にも、まだ次の実が成長中なので、人工授粉の筆を片手にまだまだ見守りは続きますが……。

ひとまず、「種から育てるあまおう物語」、ここに堂々の完結です! 応援ありがとうございました!